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みどりさんからのオススメの逸品その1「宮本農園のメロン」

野菜ソムリエみどりさんのおススメの逸品を不定期でご紹介します。
今回は、デミ姐屋でも大変人気の「宮本農園のメロン」
そのおいしさのヒミツに迫ります。

 
1)
宮本農園のメロン1

いつものコラムをちょっと休んで、今回は「みどりからのおススメの逸品!」のコーナーです。

みどりが口にしてみて感動したものを
通常のコラムに代わって不定期でお知らせします。

第一回目は、宮本農園のメロンから・・・。

みなさんに「何を贅沢な!」とおこられてしまいそうですが、
実は私、メロンはそんなに好きではありません。
毎年一回、一口食べられればもうそれで充分なんです。
なぜかというと、大学時代の数年、ある理由から何週間かの間、
毎日毎食メロンという、とてもとてもつらい経験に遭遇していたんです。
訪問先では必ずメロンが出され、宿泊場所に帰ってみると同級生の誰かがメロンをお土産にもらってきて、
結果一人でいくつかを食するというノルマ・・・。
メロンは一生分食べつくしたかのようなメロン尽くしが続きました。
おかげで今ではすっかり食傷気味なんです。

メロンを食べると、どうしても舌の上に甘さが残り、
「甘ったるさが残る」という感じがして、沢山は食べたくないんですね。
(スイカは大好きなんですが・・・)

そんなことから、毎年メロンをいただくことがあっても興味を示していなかったんです。
ところが宮本さんのメロンに知り合ってから、再度私のメロン観が変化するんです。

宮本さんと知り合ったとき、まずは畑での作物の生育の様子を見せていただいたんですが、
実際にメロンを食してみたのは翌年のこと。

その時の感動は今でも忘れられません。
たまたま樹上完熟してしまっていて、「そのまま売れないから」と言われていたそのメロン。
いただいて食べてみて、ホントにびっくりしました。
一言でいうと「とっても美味しい(旨い)」んです!
甘みだけでなく(感じられない)酸味もあるようで、糖酸比のバランスがとてもよく、
肉質の滑らかさも抜群。
何より甘み以外に複雑ないろんな旨みが含まれています。
食べ終わってみてもおいしさが口の中に広がり、
決して甘ったるさは残りませんでした。

宮本さんいわく「甘いだけのメロンなら簡単に作れるんだけど、
甘いだけのメロンでは美味しくないんです」。

いろいろなものが「糖度xx%」と表示されていたりしますが、
糖度が高いだけがおいしさを表しているわけではありません。

甘いだけのメロンでは、どうしても後味にいやな感じが残ってしまい、
私をメロンから遠ざけてしまったのも、(食べすぎがゆえか)その甘さでした。

甘さ、酸っぱさ、そしてその他の複雑な旨さ。
これらがバランスよく整い、食べた後にホントに「美味しい」と唸ることのできるメロン。
今この時期だけのとってもぜいたくな逸品だと思います。

(宮本さんのメロンは、3回シリーズです)

 
 
INDEX
宮本農園のメロン1
宮本農園のメロン2
宮本農園のメロン3
 
2)
宮本農園のメロン2

さて、今回も宮本さんのメロンです。

今回の話は、私が宮本さんのメロンを食べる一年前の話です。
ある方の紹介で、初めて宮本さんの農園を訪れてみました。

「こちらの農園では農薬も使わず自然な状態に近く育ててるんですよ。」との話で伺いました。
畑を案内していただいたご夫婦には「草だらけなんでびっくりしないでね」と言われたんですが、
伺ったメロンハウスは、ホントに一面にいろんな草が・・・。

正直「これだけ草だらけの中でもメロンって育つんだなぁ」と思ったのが第一印象でした。
次に気づいたのが、メロンの葉がとても元気いっぱいに生い茂っていること。
ご夫婦からは「虫もつくけど、他の草の方がおいしいのか草の方から食べるんですよねぇ」とのお話も。
そして、私の勉強もここから始まりました。

「有機」という概念しかなかった私が、ちょうど自然農法やバイオダイナミック農法など、
環境を考えた農業に触れた時期も重なり、
宮本さんの畑にお邪魔したその年から「雑草」と呼ばれるものの名前を調べたり、
いろんな農法の特徴を調べるようになりました。
雑草と呼ばれる草の中には食べられるものがいっぱいあることを知ったのもこのころです。

単一作物を植えると、どうしても土の中の養分を偏って吸い上げてしまい、
土壌成分も特定の病原菌が住みやすい状況になってしまいます。
草の中で育つといろんなバランスをとって作物が育つこともわかりました。
また、雑草よりも先に成長してしまえば、光合成にもそんなに影響しないことを知りました。
雑草畑と言われる畑の中では、植物がバランスよく育つために、
土が元気で、結果メロンの根も元気になり、最終的には収穫するメロンが
とてもバランスの良い甘さになることを体感したのです。

宮本さんの農園は、もともと酪農を営まれていたために土壌が豊かであることに加え、
現在はこだわった自家堆肥をつくり、化学合成の肥料も農薬も使わずにメロンを育てていらっしゃいます。
そして周りの植物たちとも一体となって、やさしい美味しさを醸し出しているんです。

知り合った当時は、まだメロンが食傷気味でこのときに食べなかったため、
知り合ったこの年には、宮本さんのつくるメロンのその複雑な美味しさに気づくことがなく
一年を過ごしてしまいました。
(今考えるとなんともったいない・・・)

栽培の様子を見てきたため、その安心感・安全性のから、翌年、初めて食べてみたんです。
そして知り合ってから一年遅れで、今までに食べたメロンの中で最高峰の食味だと感じました。
それからは、メロンの消費量がほとんどなかった我が家でも、
宮本さんのメロンを食べるようになっています。

今では我が家も宮本さんのメロンの大ファンの一人で、
宮本さんのメロンとともに我が家の食卓に笑みが広がっています。

 
 
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3)
宮本農園のメロン3

さて、宮本さんのメロン最終回です。

メロンが美味しくなるためのよく言われる条件をご存知ですか。
まず、日照条件が充分にあり、メロンが充分な光合成を行い
美味しさのもとをいっぱい作れること。
そして、昼夜の寒暖の差が大きいことが必要です。

メロンは日中に適度な温かさを保ち、充分に成長や光合成をおこなわなくてはいけません。
夜間になると光合成ができないために、栄養分は逆に使うだけになってしまいます。
光合成ができない時間に温度が高いと、メロンの活動も激しいままで呼吸量も多く、
せっかく作った美味しさのもとも自分の呼吸のエネルギーに使い果たしてしまうんですね。

そんな状況から、メロンは北海道でも内陸地方で寒暖の差が大きいところが
美味しいものができやすいんです。
一大産地となった夕張も山の中で寒暖の差が大きいところ。
富良野などでもメロンの栽培が盛んですが内陸の盆地のために寒暖の差が大きく、
美味しいメロンができやすいんです。

そして宮本農場のある江別はというと・・・
実は寒暖の差は前述のところよりも大きくはありません。
宮本農場のある江別では実際にメロン農家は少ないんです。

ではなぜその美味しさのヒミツがあるのか・・・。


答えは「風」にありました。
宮本農場のある江別は、太平洋のある苫小牧から日本海のある石狩まで、
途中に「山」の存在しない土地が続いています。
二つの海の間の温度差から、この間の地域はとても風通しがよく、
強風が吹き抜けることも珍しくありません。
この風が、宮本さんのハウスのメロンを気化熱で程良く冷やしてくれるのが、
寒暖差に対抗する美味しさのヒミツだったようです。
風が程良く通り抜けるように、各ハウス感も贅沢に広く取っているんですよ。


そしてさらにとっておきの美味しさのヒミツがあります。
それは宮本さんのメロンのブランド名にあらわれているんです。
宮本さんのメロンの名前は「牧場の雫 EmiMelon」。
愛妻家の旦那様が家族を思う気持ちが、奥様の名前に由来した
メロンのブランド名につながっているんですね。

作物は「足音を聞いて育つ」といわれるように、
愛情を持って接していると当然のごとく美味しくなると思います。
宮本さんのメロン、家族へかける愛情のように、一つ一つ大事に育てられているんですね。

皆さんも愛情いっぱいのEmiMelon。ぜひ試してみてくださいね。

 
 
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