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今回からタマネギ栄養成分のヒミツです。
まずはその1としてアリインから。
何度もコラムで触れましたが、
アリイン+アリイナーゼ=アリシン
となります。
タマネギに含まれる代表的な硫化アリル類・アリインは無臭です。
タマネギを刻んだときに、アリインが空気に触れ、さらにアリイナーゼにより
アリシンに変化すると、殺菌や駆虫効果のある、強烈な刺激物質となります。
タマネギを切ると涙が出るのも、このアリシンの影響なんですね。
今回はこのアリシンと涙のヒミツについて触れてみます。
タマネギを切ったときにどうしても涙が出てしまうということで
いろんな対策をされている方がいると思います。
眼鏡をかけて作業をするといいとか、ゴーグルをかけると効果があるとかよく聞きますが、
実はあまり効果が期待できません。
というのも、このアリシン、とても揮発しやすく、水に溶けやすいという特徴を持っています。
タマネギを切って発生するアリシンは空気中に細かい粒子として広がり、
ちょっとした隙間でも漂ってしまい、眼に入ってきてしまうんです。
タマネギを切ったときに涙を流さないためには、
このアリシンの特徴を考えて対策を取ると効果があります。
具体的には・・・
1.アリシンを発生させない方法
1-1.よく切れる包丁を使用する。
→タマネギに傷をつけるとアリインとアリナーゼがよく反応します。
ということは、よく切れる包丁だと発生量が抑えられます。
反対にすりおろしたりすると大量のアリシンが発生します。
栄養価を考えるとアリシンを多くする方が良いんですけどね。
1-2.タマネギを切らずに調理してしまう。
→ペコロスなどを使用することで、タマネギを切らずに調理できます。
1-3.先に加熱する。
→先に成分変性してしまうことで、アリシンが発生しなくなります。
1-4.繊維に沿って切断する。
→気休め程度ですが、細胞をよりつぶさないことから、アリシンの発生量は少なくなります。
2.アリシンを揮発させない方法
2-1.水に溶かしてしまう。
→水につけたまま切ったり、切った先から水につけることで、
アリシンが揮発しません。
ただし、アリシンが水に溶けてしまうので、当然栄養分も溶けだしているということになり、
お勧めはできません。
サラダとして生食するときに水にさらしますが、
辛タマネギを利用するのではなく、生食には甘タマネギを利用して、
水にさらすことのないまま利用したいですね。
2-2.揮発させないまま調理する。
→アリシンはとても揮発性の高い成分で、温度が高いとより揮発しやすくなります。
ということは低い温度のままだと揮発しにくいんです。
タマネギを切る前に冷蔵庫などで十分に冷やしておくと、
タマネギを切ったときにアリシンが発生しても揮発しにくくなります。
この方法だと栄養価の損失も少ないため、もっともお勧めの方法です。
タマネギを切ったときに涙でお困りの方、
調理の前にタマネギを冷やしておいてから調理してみてくださいね。
2-3.切断面を濡らして調理する。
→切断する包丁を濡らしてみたり、タマネギを濡らしておくと、
アリシンの揮発時に水に溶けてくれたりします。
冷やすこととあわせて利用してみてください。
(包丁自体も冷水で冷やしておくと効果が期待できます。)
お勧めの対策は、タマネギは冷蔵庫で、包丁は冷水で冷やしておくということでしょうか。
さて、次回からもそんなタマネギの栄養成分のヒミツに迫ります。
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