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今回は、ホワイトアスパラガスからグリーンアスパラガスへの転換のヒミツです。
高級食材だったホワイトアスパラガス。
品種的にはグリーンアスパラガスなんですが、
これを軟白栽培させて作り上げています。
植物は芽を出して光合成をおこなうために葉緑素を増やしていきます。
アスパラだとこの状態がグリーンアスパラガス。
目を出してもモヤシのように光に当てないで栽培すると白いまま。
この状態がホワイトアスパラガス。
ホワイトとグリーンの違いは育て方が異なっただけなんです。
ホワイトアスパラガスは高級品ですが、グリーンよりも手間がかかって栽培されます。
そのまま育ててきて適度な長さで収穫するグリーンアスパラガスと違い、
ホワイトアスパラガスは、地中にあるうちに収穫します。(最近は別の栽培方法もありますが。)
光が当たると色が変わってしまい商品価値も下がることから、
日の昇らないうちに芽を出す前のわずかな盛り上がりを見つけ、
掘り上げて収穫するホワイトアスパラガス。
その手間はグリーンに比べると大変なんです。
そして、このアスパラガス、一日に数cmも伸びる元気のよい野菜。
この元気さがあだとなり、収穫後はあっという間に(成長のために)劣化してしまうのです。
アスパラガスは、触感を大事にするために、
ホワイトアスパラガスとして、それも缶詰にして美味しさを保つしかなかったんですね。
でもアスパラガスは、そのまま育ててグリーンにすると、
光が当たっている分、葉緑素他いろんな栄養素が産出され、
栄養価はホワイトよりも断然に高くなっていきます。
そんなことが認知され始めてきたのが1970年ごろ。
当時、ちょうど緑黄色野菜のブームがあり、
(アスパラガスは緑黄色野菜に必要なベータカロテン含有量600μgには及ばないものの)
緑色の野菜で各種栄養価も豊富なことが知られてきました。
さらに転機が訪れ、この時期に宅急便が発達してきました。
以前、プロジェクトXでも特集されましたが、
北海道の特産品を宅急便で家庭に届ける仕組みができあがり、
産地直送が行われるようになったんです。
ここで収穫後の劣化にも対処する方法として産地直送が行われ、
栄養価も高く栽培も楽、そしてだんだんとアスパラガスは、グリーンへの栽培に切り替えられていったのです。
今となっては、ホワイトの方が希少種となってしまいました。
鮮度命のアスパラガス。
この美味しさを味わえるようになったのは宅急便の仕組みがあったんですね。
アスパラガスの旬の時期も今シーズンはあと少しになってしまいましたが、
あなたも宅急便が発達した現代の恩恵にあずかり、産地直送便を受け取ってみませんか?
次回は、ホワイト、グリーンに続く、もう一つのアスパラガスのヒミツです。
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